書類の綴じ方の話のついでですが、前職の司法書士事務所で、ある先輩から、こんなテストをされた事がありました。
先輩が、ある取引でつかう権利書(登記済と呼んでいました。)の一部を隠して持ってきて、私に誰が作った登記済か解るか?と聞いていきました。
私は、前職の前職事務所のAさんが作成した書類ですと答えると、代理人欄を見せて「当たり」と言いました。
現在、法務局で発行される書類は、コンピューター化されていますので、今後は、こんな話は無くなるのだろうと思いますが、以前、一部の熟練者の間では、こんな事をしていたという昔話です。
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最近でも、それほど複雑ではない相続関係説明図を見たとき、熟練した人が作ったものと、そうでない人が作ったものを比較した事がありました。
書いてある内容は同じなのに、どこかが違います。
この微妙な差が、お客様からお金を頂ける書類か、そうでないかの違いなのだと思います。
...何か職人の世界のようにも思えます。
私自身も、どなたに見せても、きっちりかっちり出来ていると評価される書類を、作成出来るようにしたいと思います。