最近の生前契約のご相談で、何度も聞いた言葉が、「葬儀はいりませんので、なるべく簡単にしてください。」...です。

それぞれのお考えや、ご都合もあり、お受けする私としては、ご希望通りにしますが、実際その時になって、普段疎遠にしていた遠いご親族がやってきて、「葬儀をしないなんて、我が家の家計では聞いたことがない、相続財産があるのなら、その中から費用を出せば良いのでは!」と。

委任契約書で、相続人は契約解除が出来ないと定めたとしても、現実として、親族である相続人を無視して、葬儀・納骨を強行出来るか?なかなか、難しい問題だと思います。

以前、合祀の現場で聞いたところでは、遺族の一部が合祀に反対して、遺骨の返還を求めてきたことがあるそうです。

生前契約のご依頼者と、ある程度の時間をかけて、親族状況、ご希望される生前契約に至った理由などを、丁寧にお聞きしておく必要があると思います。