自筆証書遺言にしますか?、それとも公正証書遺言にされますか?
...って言う質問を、私の方から差し上げたことは、殆どありません。
なぜなら、私の所にいらっしゃる前に、すでに遺言者ご自身が、このどちらにするかを決めている場合が殆どで、直接的な業務のご依頼としての自筆証書遺言書の起案というのは、これまた殆どありません。
これまでの経験では、既に自筆証書ですると決めた方は、相談会などで、私の方でいくら公正証書をお勧めしても、公正証書に変えると言われた方はいらっしゃいませんでした。
逆に、公正証書でと決めたものを、途中から自筆証書遺言へと変えたこともありません。
遺言者は、何をどうしたいかを予め決めてから、ご依頼にいらっしゃるようです。
以前、NHK朝ドラのカーネーションで、「客は予め決めてきたものしか買わない」という台詞がありましたが、遺言書でも同じだと思いました。