遺言を書くときに、ご自分の気持ちを遺言書に込める”付言事項”というのがあります。

ある時、「自分で遺言を書きたいと思うのですが、なかなか上手く書けないので、付言事項の見本は、ないでしょうか?」って、ご相談がありました。

またある時は、士業の先生から、「付言事項のひな形集って、出てます?」って質問がありました。

確かに、この付言事項...見本やひな形集があれば、便利だとは思います。

インターネットの時代ですから、それらしい内容のひな形的なものも、捜せば出てくるように思います。

...でも、問題は、イザというときに、遺言書を読んだ相続人が、遺言書の言葉として感じられるかどうかですよね?

やはり、付言事項には、相続人に遺言者の何かを感じさせるものが必要になるように思います。

逆に言うと、典型的なひな形の様な文書だけでは、相続人の反発を買いかねないかもしれません。

例えば、父の言葉だと言う遺言書に、インターネットで調べた文書と全く同じ文書があったとしたら、言い回しや誤字までもがネットと同じだったら、読んだ息子さんはどう感じられるでしょうか?

そんなことから、財産とか身分事項とかの部分は、ある程度定型的な文面になりますが、付言事項については、遺言をされる方の言葉をそのまま書ける部分ですので、相続人に遺言者の雰囲気を感じさせるような、何かを盛り込めればいいなと思います。

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